外為 | 2019年02月08日 16:13 JST

〔週間外為見通し〕「米国第一」再宣言にドルがジレンマ=岡三オンライン・武部氏

 岡三オンライン証券投資情報部長兼シニアストラテジスト・武部力也氏 「At the President‘s invitation, Chair Powell and Vice Chair Clarida joined the President and the Treasury Secretary for an informal dinner tonight in the White House residence, to discuss recent economic developments and the outlook for growth, employment and inflation(大統領からの招待を受けて、パウエル議長とクラリダ副議長は、大統領と財務長官が加わり、非公式の夕食会を今夜、ホワイトハウスで行い、最近の経済動向と成長、雇用、インフレの展望について話し合いました)」―。これは2/4の米連邦準備理事会(FRB)発表だ。声明によれば、先週(1/30・FOMC)のパウエル発言を踏襲、としており、利上げ・金融正常化の休止・棚上げが議論されたと思われる。一部報ではステーキを食べながらの夕食会は1時間半に及んだとされるが、ポイントは今回の夕食会を以てパウエル・トランプの対立解消が形式上、無くなったことではないか。2/5で丸一年経過したパウエル議長体制だがその間、FOMCは4回の利上げを決めた。対してトランプ大統領は昨夏以降、ツイッター投稿で幾度となくパウエル議長・利上げに対し厳しく批判。「解任」「更迭」とした観測も浮上したことは記憶に新しい。しかし「夕食会」を以て、FRBのベクトルはトランプ志向に寄せた可能性を推考している。  ◇「米国第一」の選択を迫るトランプ大統領  トランプ大統領は2/6の一般教書演説で、「米国第一を心に刻まなければならない」と強調。強硬な政治信条の推進(米中通商交渉の期限3/1や、繋ぎ予算期限2/15)が市場混乱を招きかねないと(夕食会同席の)ムニューチン財務長官が危惧し、まずは大統領とFRB議長をとりなし、対立解消、和解を演出した、と筆者は邪推している。トランプ大統領は、米景気減速に繋がりかねない強硬策を推進すると正副議長に伝え、FRBの支援と配慮、共同歩調の選択を迫った可能性があるのではないか。構図としては「利上げ停止≒長期金利低下→住宅・設備投資支援→米経済下支え」のイメージだ。ドルは「上がらないけど下がらない」としたジレンマに落ちた、と筆者は推考している。  ◇2/11週ドル円焦点  週足雲上下限(109.69~110.08)、日足一目雲上下限(109.14~110.193)をテクニカル観点で留意。上値焦点は12/31高値110.49、12/28高値110.985。越えれば期待値は12/26-27高値圏111.33~42。下値焦点は2/5-6安値圏109.55~60、2/4安値109.42。割れたら2/1安値108.72、1/31安値108.49で下抜け警戒が高まるようだと“オールジャパン機関投資家”の円投・円売り抑止力が強まる、と読んでいる。 【予想レンジ】ドル円108円50銭~111円00銭(了) [時事通信社]


海外主要市場

市場 限月 現価(ドル) 前日比
NYMEX原油先物 ポイント 63.76 +0.24
NYMEX金先物 4月限 1272.2 +0.9
NYMEXプラチナ先物 4月限 886.8 +7.4
NYMEXガソリン 4月限 2.0418 +0.0282
WTI ・・・ 63.97 +0
シカゴコーン ・・・ 358.25 +0.25
シカゴ大豆 ・・・ 879 +1.75
シカゴコーヒー ・・・ 90.7 +3.65
CRB商品指数 ポイント 0 +0