〔外為・今日の材料〕ドル、110円台半ば=米中首脳会談期待から堅調か(12日)
週明け12日の東京外国為替市場のドルの対円相場は、1ドル=110円台半を中心に堅調な展開が想定される。米中首脳会談開催への期待感などからドル買い・円売りが進んだ海外市場の流れを引き継ぐとみられる。予想レンジは110円00~60銭。 前日の海外市場では、「コンウェイ米大統領顧問は、トランプ大統領と習中国国家主席が近い将来に会談する可能性はなお存在していると述べた」と海外メディアが報じ、米中通商問題解決への期待感が高まった。また、連休明けの中国株高や米長期金利の上昇なども支援要因となり、ドル円は一時110円47銭程度まで上昇した。ただ、プラス圏で推移していたダウ工業株30種平均がマイナスに転じたことに圧迫され、110円30銭台に伸び悩んだ。東京時間の早朝はドル買いが先行し、110円40銭台で推移している。 市場では「米中首脳会談開催への期待感などを映したドル買い・円売りの流れを引き継ぎそうだ」(運用会社)との見方が強い。また、円安を眺めて日経平均株価も反発して始まりそうで、「株高もドル円のサポート要因になる」(FX会社)とされる。 ただ、ドル円は110円の節目を突破し、年初来の高値圏にあり、「戻り待ちの売りが予想される」(外資系証券)との声が聞かれる。このほか、11日から北京で米中次官級による通商協議が始まっており、市場では「首脳会談開催につながる成果を得られるのか関連報道を見極めたい」(先の運用会社)との指摘もあり、ドル買い一巡後は模様眺めムードが広がりそうだ。 本日は、国内では特に予定はない。海外ではパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長やクリーブランド連銀のメスター総裁がそれぞれ講演を行う予定。また、欧州連合(EU)財務相理事会が開催される予定。(了) [時事通信社]
海外主要市場
市場 | 限月 | 現価(ドル) | 前日比 |
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NYMEX原油先物 | ポイント | 55.59 | +0.29 |
NYMEX金先物 | 2月限 | 1318.1 | +2.8 |
NYMEXプラチナ先物 | 4月限 | 806.9 | -1 |
NYMEXガソリン | 2月限 | 1.5729 | +0.0061 |
WTI | ・・・ | 55.53 | +0 |
シカゴコーン | ・・・ | 374.75 | +0 |
シカゴ大豆 | ・・・ | 907.5 | +0 |
シカゴコーヒー | ・・・ | 97.6 | -0.25 |
CRB商品指数 | ポイント | 0 | +0 |