外為 | 2019年09月13日 16:51 JST

〔週間外為見通し〕円が託す9時間差の日米金融政策局面=岡三オンライン・武部氏

 岡三オンライン証券投資情報部長兼シニアストラテジスト・武部力也氏=“This manufactured disaster-in-the-making presents the Federal Reserve with a dilemma: Should it mitigate the damage by providing offsetting stimulus, or refuse to play along If the ultimate goal is a healthy economy, the Fed should seriously consider the latter approach.(景気刺激措置を講じることによって被害を抑制すべきか、あるいはこのやり方に同調することを拒否すべきか。健全な経済を究極的に目指すのであれば、FRBは後者のアプローチを真剣に考えるべきだ)”。これは8月28日の元NY連銀ダドリー総裁による米通信社での寄稿文だ。9月8日には、「トランプ大統領が仕掛けた貿易戦争で不確実性が高まったのであり、それを助けるようなFRB金融政策は不適切で、政治的配慮で動くべきではない」と真意を再表明している。  ◇9月19日午前3時、米連邦公開市場委員会FOMC  ダドリー見解にはFRB幹部も相応に寄せているだろうが、9月12日時点でのシカゴFEDウオッチでは、9月19日のFOMC利下げ確率は88.8%。声明文やパウエル議長が年内利下げ余地に関して市場予想ほど傾斜していないようだと修正・巻き戻しの動きが活発化することなろう。特に利下げ期待を強めていた米株市場が失望修正(下落)するようだと、為替市場ではリスク回避の円高に転化する可能性もある。また、今後の利下げ余地を過度に狭めず、玉虫色的な先送り感を強めれば、利下げによるドル買いインセンティブの後退は低減化し、逆にドル買い戻しの動きが強まるものと筆者は読んでいる。  ◇9月19日正午、日銀金融政策決定会合  FOMCから約9時間後の9月19日正午ごろに日銀金融政策会合の結果公表、午後3時半には黒田総裁の会見が予定されているが、筆者は日銀は不動、と予想している。理由は7月全国消費者物価指数の2年7カ月連続上昇、8月東京都区部の消費者物価指数26カ月連続上昇だ。つまり黒田総裁が日銀行動の大義名分として唱える「物価安定の目標に向けたモメンタムが損なわれる恐れ」、には至っていないからである。ただし、パウエルFRB議長が今後の利下げ余地を強め、予期せぬドル急落・円急騰が強まるようだと、日銀も予防策として動く可能性は0%ではないだろう。9月12日に黒田総裁は安倍首相に内外経済や国際金融情勢について説明したとされるが、他主要中銀に後れを取ることでのリスク対応として日銀行動の許可も得ているはずだ。その場合、9月11日発足・第4次安倍再改造内閣の体面や10月消費増税、そして金融機関への悪影響も考慮し(1)マイナス金利深掘り、(2)長期金利目標引き下げ、(3)フォワードガイダンス延長―等が想定されよう。  ◇9月16日週ドル円焦点  上値焦点は8月2日午前2時半ごろ、米大統領の「第4弾」対中関税発動表明直前の小康水準108円30銭、節目108円50銭。越えれば109円00~10銭、8月1日高値109円33銭、5月31日高値109円63銭。下値焦点は9月10日安値107円17銭、日足一目均衡表雲帯、9月9日安値106円77銭、9月6日安値106円61銭、9月5日安値106円31銭。割れたら9月4日安値105円82銭、9月3日安値105円72銭5厘、8月27~28日安値105円58~64銭、8月26日午後戻り安値105円15銭、105円00銭。最大リスクは8月26日安値104円44銭。 【ドル円予想レンジ】106円60銭~109円30銭(了) [時事通信社]


海外主要市場

市場 限月 現価(ドル) 前日比
NYMEX原油先物 ポイント 53.78 -0.13
NYMEX金先物 10月限 1488.2 +1.7
NYMEXプラチナ先物 11月限 894 -0.3
NYMEXガソリン 10月限 1.623 -0.0047
WTI ・・・ 53.7 +0
シカゴコーン ・・・ 391 -0.5
シカゴ大豆 ・・・ 934 +4.75
シカゴコーヒー ・・・ 95.7 +0
CRB商品指数 ポイント 0 +0