穀物市場 | 2019年05月25日 09:29 JST

〔シカゴ穀物展望〕米コーン作付け、正念場=来週も雨(24日)

 【シカゴ時事】米国産トウモロコシの主産地、中西部での作付け作業が正念場を迎えている。週明け27日は作付け完了の目安とされるメモリアルデーだが、コーンベルトでは長雨などの影響で、東部や北部での作業の遅れが深刻化。来週のシカゴ商品取引所(CBOT)の穀物先物市場では、農務省が28日発表するクロップ・プログレスに引き続き注目が集まりそうだ。27日は休場。  今週発表のクロップ・プログレス(19日現在)によると、トウモロコシの作付け進捗(しんちょく)率は前週比19ポイント上昇の49%(過去5年平均80%)。州別に見ると、イリノイ24%(89%)、インディアナ14%(73%)、オハイオ9%(62%)とコーンベルト東部の遅れが顕著だ。また、ミネソタ56%(83%)、サウスダコタ19%(76%)、ウィスコンシン35%(65%)と北部も停滞している。  全米トップの生産高を誇るアイオワ州は70%(89%)と、作付けが比較的進んでいる。ただ、同州では今週、最低気温が5度まで落ち込んだ日もあり、低温が作物の生育に悪影響を与えている恐れもある。  中西部では向こう2週間、全域で降雨が予報されている。市場関係者からは「コーンベルト東部での作付けの遅れは回復がかなり厳しい」(アナリスト)との声が聞かれる。2019~20年度のトウモロコシの作付面積は当初予測に比べて200万~300万エーカー、生産高は約10億ブッシェル減少するとの見方が支配的だ。  今年のトウモロコシの作付けペースは1980年以降で最も遅く、今年に次いで遅かったのは95年とされる。95年6月の需給報告では、95~96年度の米トウモロコシの作付面積と単収予測が下方修正され、生産高は前月比8%減の79億ブッシェルに引き下げられた。  19~20年度の生産高も8%減少すると仮定した場合、生産高は約138億2800万ブッシェルと、約12億ブッシェルの下方修正となる。このまま期末在庫が減少すれば、在庫率は18~19年度の14.4%から19~20年度は8%台に低下する計算で、需給が大幅に引き締まる。  シカゴ・トウモロコシは天候プレミアムが完全に織り込まれており、中心限月7月きりはこの2週間で約60セントの急騰を演じた。23日は米株式・石油市場の急落による投資家心理の悪化などを背景に、トウモロコシ相場でも手じまい売りが拡大し、調整安となった。ただ、前日安値は更新しておらず、天候リスクが警戒される中、格好の買い場を提供した形だ。  チャートを見ると、週末24日は引けにかけて上げ足を速め、ローソク足は大陽線を描いて取引を終了。清算値は心理的節目の400セントを上抜け、継続足で約1年ぶりの高値を付けた。  今後、作付けの遅れが幾分挽回できたとしても、低温に伴う土壌の積算温度不足などで単収低下は不可避との見方も台頭している。別のアナリストは「トウモロコシ相場で約四半世紀ぶりの不作リスクが高まっている」と警戒感を強めている。  24日の清算値は次の通り。  トウモロコシ7月物=前週末比21.00セント高の404.25セント、大豆7月物=8.00セント高の829.75セント、小麦7月物=24.50セント高の489.50セント(了) [時事通信社]


海外主要市場

市場 限月 現価(ドル) 前日比
NYMEX原油先物 ポイント 53.78 -0.11
NYMEX金先物 10月限 1488.2 -0.5
NYMEXプラチナ先物 11月限 894 -0.3
NYMEXガソリン 10月限 1.623 -0.0064
WTI ・・・ 53.7 +0
シカゴコーン ・・・ 391 -1
シカゴ大豆 ・・・ 934 +1
シカゴコーヒー ・・・ 95.7 +0
CRB商品指数 ポイント 0 +0