石油 | 2017年07月14日 16:01 JST

〔週間見通し〕WTI、需要拡大期待で強含みか=サンワード貿易・松永氏

 松永英嗣・サンワード貿易アナリスト=来週のニューヨーク原油(WTI)相場は、中国の需要増加などを材料に強含みそうだ。中心限月の予想レンジは1バレル=45~48ドル。6月下旬に42ドル台の直近安値を付けたことで、既に底打ちは完了しており、7月上旬に付けた戻り高値47ドル台前半を上回ると予想している。  国際エネルギー機関(IEA)が13日発表した月報によると、中国の今年上半期の原油輸入量は前年同期比13.8%増の日量855万バレルとなり、米国を抜いて世界首位に立った。中国はもともと、世界最大の石炭消費国で、エネルギーの石炭依存度が高い。しかし、深刻な大気汚染問題を抱えており、環境負荷が大きい石炭から、石油へのシフトを進めている最中だ。今後も原油需要が伸びるのは間違いない。  他方、第2四半期の米企業の決算発表シーズンが本格的にスタートする中、石油大手の決算も注目材料だ。格付け会社S&Pグローバル・レーティングは先日、米欧の石油大手について、原油安で格下げ圧力が増大するとの認識を示した。株主に対し格下げ回避努力をアピールする上で、石油大手が開発計画の縮小や人員削減などの合理化策を発表する可能性がある。その場合、生産量減少との思惑から、原油相場は上昇しすくなるだろう。  目先の原油関連のイベントとしては、ロシアで24日、協調減産をめぐる産油国の共同閣僚監視委員会会合が予定されている。同会合では協調減産を免除されているナイジェリアやリビアの扱いが焦点になる。内戦で落ち込んでいた両国の生産量は、急速に回復しており、他国の減産努力の効果をそいでいる。会合で両国の減産参加などの成果がみられなければ、一時的に市場の失望を招く可能性がある。半面、今回1回だけの会合で何も決まらないとみるのが自然であり、市場の期待もさほど高くはない。相場への影響は限られるだろう。(了) [時事通信社]


海外主要市場

市場 限月 現価(ドル) 前日比
NYMEX原油先物 ポイント 50.55 +0.11
NYMEX金先物 9月限 1290.6 +5.1
NYMEXプラチナ先物 9月限 939.4 -7.6
NYMEXガソリン 9月限 1.6438 +0.0246
WTI ・・・ 50.28 +0
シカゴコーン ・・・ 350.25 +3.25
シカゴ大豆 ・・・ 970.75 +14.5
シカゴコーヒー ・・・ 134.45 -0.55
CRB商品指数 ポイント 183.3955 +0