石油
|
〔米欧石油市況・詳報〕ほぼ横ばい=米増産不安が上値抑制(12日)
【ニューヨーク・ロイターES=時事】週明け12日の米欧石油市場の原油先物相場は、ほぼ横ばいで終了した。週間ベースで2年ぶりの下げ幅を記録した世界各地の株式市場で、買い戻しが入り始めたのが背景。 この日は、序盤に上昇した後、米産油量の増加が石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国による協調減産を相殺するとの不安から、上値を削った。 英国産標準油種北海ブレントの中心限月の清算値は、前週末比0.20ドル(0.3%)安の62.59ドル。米国産標準油種WTIは一時、60.83ドルの日中最高値を付けた。清算値は0.09ドル(0.2%)高の59.29ドル。 トラディション・エナジー(米コネティカット州スタンフォード)の市場調査部長ジーン・マクギリアン氏は「相場は上昇しようとしていた。ドル安が関係した」と指摘した。 ドル安により、ドル建てで取引される原油に割安感が生じた。タイチェ・キャピタル・アドバイザーズのアナリスト、ジョン・マカルーソ氏によると、先週ロングポジションを解消したトレーダーが再び買いに動いた。 米エネルギー情報局(EIA)がこの日発表した月報によると、3月のシェールオイル生産量は前月比11万1000バレル増の日量676万バレルとなる見通し。年内には国内産油量が日量1100万バレルに達する可能性もあるとしている。 アナリストは、石油需要が引き続き堅調との見方を示している。SEBの首席商品ストラテジストは「需要の伸びは非常に力強く、ベネズエラなどの生産減もあり、状況の改善に役立っている。堅調な需要が続いても、OPECは2019年に(供給を)抑制しそうだ」と分析した。(了) [時事通信社]
- 〔東京石油〕中東産原油、NYの水準下げ受け6日ぶり反落=製品も安い(19日)
- 〔東京石油〕中東産原油、NY軟化受け下げ幅拡大=製品も軟調(19日午前)
- 〔東京石油〕中東産原油、利食い売りに6日ぶり小反落=製品はまちまち(19日朝)
- 〔米欧石油市況・詳報〕ブレント続伸=米国は休場(18日)
- 〔NY天然ガス市況〕休場(18日)
- 〔NY石油〕WTI、堅調(19日午前)
- 〔東京石油〕中東産原油、WTI上昇受け5日続伸=製品も大幅高(18日)
- 〔東京石油〕中東産原油、高寄り後もみ合い=製品は小動き(18日午前)
- 〔東京石油〕中東産原油、WTI高受け5日大幅続伸=製品も高寄り(18日朝)
- 〔NY天然ガス市況〕反発=週ベースで4週ぶり上昇(15日)
海外主要市場
市場 | 限月 | 現価(ドル) | 前日比 |
---|---|---|---|
NYMEX原油先物 | ポイント | 55.59 | +0.5 |
NYMEX金先物 | 2月限 | 1318.1 | +21.9 |
NYMEXプラチナ先物 | 3月限 | 805.3 | +6.1 |
NYMEXガソリン | 2月限 | 1.5729 | -0.0082 |
WTI | ・・・ | 55.53 | +0 |
シカゴコーン | ・・・ | 374.75 | -4.75 |
シカゴ大豆 | ・・・ | 907.5 | -6 |
シカゴコーヒー | ・・・ | 97.5 | -0.45 |
CRB商品指数 | ポイント | 0 | +0 |