石油 | 2018年07月10日 07:35 JST

〔米欧石油市況・詳報〕上昇=イランなどの供給不安(9日)

 【ニューヨーク・ロイター時事】週明け9日の米欧石油相場は上昇。米国産標準油種WTIは荒い展開の末、カナダでの供給中断が9月まで長引く見通しを背景に小幅続伸した。英国産標準油種北海ブレントは、米国の対イラン制裁やリビアの減産が材料視され、反発した。  WTIの中心限月の清算値は0.05ドル高の1バレル=73.85ドル。北海ブレントは0.96ドル高の78.07ドルだった。  リポー・アソシエーツのアンドリュー・リポー社長は「対イラン制裁をめぐる不安の高まりで、石油市場は引き続き支援されている。欧州や韓国の石油精製業者の(イランからの原油)調達はほぼゼロになった」と指摘した。  米国は対イラン制裁に伴い、各国に11月から同国産原油の輸入を全面停止するよう求めている。これが実施された場合、他の主要産油国は増産を余儀なくされる見込みだ。リポー氏は「サウジアラビアとロシアの増産はイランの減産ばかりではなく、リビアやナイジェリア、カナダの供給減少も穴埋めできる規模に近づくかもしれない」と語った。  カナダにあるシンクルードのオイルサンド(油砂)プラントの停止が響き、WTI受け渡し地点であるオクラホマ州クッシングへの原油輸送量は減少している。クッシングの在庫は、約3年半ぶりの低水準に落ち込んだ。  プロジェクトの権益保有率が最大のサンコール・エナジーはこの日、プラントが予想より早く7月中に一部再稼働するとの見通しを示した。ただ、全面的な再稼働は予想より遅れて9月と見込まれている。アゲイン・キャピタル(米ニューヨーク)のジョン・キルダフ氏は、プラント再稼働の新たな予定が示されたことでWTIの変動性は高まったと指摘した。  リビアの減産も相場の追い風になっている。リビア国営石油(NOC)のサナラ会長によると、同国産油量は日量52万7000バレルと、ここ5カ月で半分以下まで減少した。  サウジをはじめとする石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどの非加盟産油国は先月、価格抑制を図るとともに、リビアなどの減産を穴埋めするため、増産で合意した。ただ、サウジがイランの減産を穴埋めすると世界的に生産余力が使い果たされ、減産幅が予想外に拡大した場合に相場が打撃を受けやすくなるとの不安が高まっている。(了) [時事通信社]


海外主要市場

市場 限月 現価(ドル) 前日比
NYMEX原油先物 ポイント 68.26 -0.01
NYMEX金先物 8月限 1231.1 -0.2
NYMEXプラチナ先物 8月限 825.8 +0
NYMEXガソリン 7月限 2.069 -0.0039
WTI ・・・ 70.26 +0
シカゴコーン ・・・ 355.25 -0.25
シカゴ大豆 ・・・ 849.75 +0
シカゴコーヒー ・・・ 110.65 +0
CRB商品指数 ポイント 0 +0