〔NY石油〕WTI、13日ぶり反発(14日)
【ニューヨーク時事】14日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟国が12月の総会で協調減産を決定するとの観測が広がる中、13営業日ぶりに反発した。米国産標準油種WTIの中心限月12月物の清算値は前日比0.56ドル(1.01%)高の1バレル=56.25ドル。1月物は0.60ドル高の56.44ドルとなった。 ロイター通信はこの日早朝、OPEC加盟・非加盟国が12月の総会で日量最大140万バレル規模の減産計画案について協議する見通しだと報道。サウジアラビアのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相は12日、2019年に日量100万バレルの減産(18年10月比)が必要との分析結果でOPEC加盟・非加盟国の意見が一致したと明らかにしていたが、これよりも大幅な減産を検討しているとの報が好感され、原油相場は早朝から堅調に推移。相場は昼前には一時57.37ドルまで上昇した。また、この日は外国為替市場でドルがユーロに対して軟化し、ドル建てで取引される原油に割安感が生じた上、前日の相場が約1年ぶりの安値を付けていた反動から、安値拾いの買いも入りやすかった。 ただ、国際エネルギー機関(IEA)がこの日公表の月報で、18年と19年の世界の石油需要見通しについては前回の予想から据え置いたものの、世界の供給が19年を通じて需要を上回るとの予測を示したことから、需給の緩みに対する警戒感も払拭(ふっしょく)されず、上値は抑えられた。 ▽ガソリン=反発し、中心限月12月物の清算値は1.79セント高の1ガロン=156.06セントとなった。 ▽ヒーティングオイル=3日ぶりに反発した。12月物の清算値は3.34セント高の1ガロン=209.59セント。(了) [時事通信社]
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海外主要市場
市場 | 限月 | 現価(ドル) | 前日比 |
---|---|---|---|
NYMEX原油先物 | ポイント | 54.41 | +1.38 |
NYMEX金先物 | 2月限 | 1309.8 | +9 |
NYMEXプラチナ先物 | 3月限 | 787.5 | +17.9 |
NYMEXガソリン | 2月限 | 1.5085 | +0.0657 |
WTI | ・・・ | 55.53 | +0 |
シカゴコーン | ・・・ | 374.75 | +0 |
シカゴ大豆 | ・・・ | 903.5 | +4.25 |
シカゴコーヒー | ・・・ | 97.6 | -0.25 |
CRB商品指数 | ポイント | 0 | +0 |