貴金属 | 2018年06月08日 11:53 JST

〔週間見通し〕NY金、後半は強含みも=ニッセイ基礎研・上野氏

 上野剛志・ニッセイ基礎研究所シニアエコノミスト=重要イベントが相次いで予定される来週のニューヨーク金先物相場は、前半は現在の水準(1300ドル近辺)から下落するものの、後半にかけて強含む可能性がありそうだ。中心限月の想定レンジは1280~1330ドル。  12日に、5月の米消費者物価指数が発表される。4月は総合が前年同月比2.5%、変動の大きいエネルギーと食料品を除いたコア指数は2.1%のそれぞれ上昇。伸び率が4月を上回れば利上げ加速の思惑が強まり、金相場の押し下げ材料になることもあり得る。  同日には、シンガポールで米朝首脳会談が予定されている。実効性を伴う形での非核化合意は難しいが、融和が演出され、安全資産の金売りにつながる可能性がある。  一方、12、13の両日開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)では、追加利上げが決定されるとの見方が支配的で、今後の利上げペースが注目される。FOMC参加者による将来の政策金利見通しを示す「ドットチャート」が上方修正される可能性はあるものの、政策運営スタンスの先行きを示唆する「フォワードガイダンス」が見直されて来年の利上げ打ち止めが意識されれば、市場は比較的冷静に受け止め、利上げへの警戒感後退からNY金が買い戻されるだろう。  14日の欧州中央銀行(ECB)理事会では、量的緩和の縮小が議論されるとみられる。今回の会合で決定されなくても、議論したことが確認されれば量的緩和終了の観測が広がる見込み。そうなればユーロ高・ドル安につながり、ドル建てのNY金を押し上げるとみている。(了) [時事通信社]


海外主要市場

市場 限月 現価(ドル) 前日比
NYMEX原油先物 ポイント 71.34 +0.26
NYMEX金先物 10月限 1218.1 +7.8
NYMEXプラチナ先物 10月限 836.2 +9.1
NYMEXガソリン 10月限 1.942 -0.001
WTI ・・・ 71.36 +0
シカゴコーン ・・・ 373.75 +3.5
シカゴ大豆 ・・・ 867.5 +24
シカゴコーヒー ・・・ 119.05 +2.5
CRB商品指数 ポイント 0 +0