貴金属 | 2018年07月10日 07:10 JST

〔NY金市況・詳報〕金現物、上昇=2週間ぶり高値(9日)

 【ニューヨーク、ロンドン・ロイター時事】9日の金現物相場は上昇。ドルが軟化し、人民元相場が6月の安値から持ち直したのが背景。投資家はショートカバーを先行させ、ドルがその後に戻した場面でも金相場は堅調に推移した。投資家は金相場について、昨年12月の安値近辺からまだ抜け出せていないと指摘した。  金現物は米東部時間午後1時36分時点(1736GMT)で、0.3%高の1オンス=1258.52ドル。一時は6月26日以来の高値となる1265.87ドルまで上伸した。  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月きりの清算値は、3.80ドル(0.3%高)の1オンス=1259.60ドル。  ABNアムロの商品ストラテジスト、ジョルジェット・ボエル氏は「人民元は振れの大きい状態が続きそうだが、極端に安くなることはないだろう。今、金相場を動かしている唯一の材料はドルであり、そのドルはやや軟調だ」と指摘した。  人民元の対ドル相場はオフショア市場で上昇し、月間で最大の下げ幅となった6月の安値圏から持ち直している。ドルインデックスは序盤に軟化し、ユーロは上伸したが、ドルは終盤に切り返した。  金はドル建てで取引されるため、ドル安は他の通貨を保有する投資家にとって金が割安になることを意味する。特にユーロ高の局面では欧州の投資家にとって割安になる。  ユーロは、欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのノボトニー・オーストリア中銀総裁が、ECBの国債購入の年内終了が月内に決まる可能性があると述べたことを受けて上伸した。  OCBCのアナリスト、バルナバス・ガン氏によれば、投資家はショートカバーの目的で金を買ったという。  RJOフューチャーズのジョシュ・グレイブス氏は「(北朝鮮の非核化に向けた)米朝交渉があまりうまく進んでいないことも、金の買いを多少誘った」と指摘。ただ「昨年12月に付けた安値の1275ドルを割り込んでいるので、その水準を上抜けしない限り、相場が力強く回復するとは考えにくい」と語り、この日の金の上昇は一時的との見方を示した。(了) [時事通信社]


海外主要市場

市場 限月 現価(ドル) 前日比
NYMEX原油先物 ポイント 68.26 -0.1
NYMEX金先物 8月限 1231.1 -0.6
NYMEXプラチナ先物 8月限 825.8 +0
NYMEXガソリン 7月限 2.069 -0.0069
WTI ・・・ 70.26 +0
シカゴコーン ・・・ 355.25 -0.5
シカゴ大豆 ・・・ 849.75 -0.25
シカゴコーヒー ・・・ 110.65 +0
CRB商品指数 ポイント 0 +0