貴金属 | 2018年10月10日 07:10 JST

〔NY金市況・詳報〕金現物、横ばい=ドル高を株安が相殺(9日)

 9日の金現物相場は、ほぼ横ばい。ドル高や米利上げ見通しによる圧力を、株価下落が打ち消す形になった。  金現物相場は米東部時間午後2時22分(1822GMT)時点で、前日比ほぼ変わらずの1オンス=1188.20ドル。一時は9月28日以来の安値となる1183.04ドルを付けた。  前日は1.2%安。1日の下落率としては8月中旬以来の大きさだった。  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月きりの清算値は2.9ドル(0.24%)高の1191.5ドル。  ハイ・リッジ・フューチャーズの金属取引ディレクター、デービッド・ミーガー氏は「(米中)貿易戦争と(株式市場)のボラティリティーが高まっていることは支援材料だ。これを現在の金利上昇見通しが相殺している」と説明した。  金利上昇はドルや債券利回りを押し上げる。また利子を生まない金を保有する機会費用を高めることで、金相場を圧迫する。  ドル指数は米国債利回り高に支えられ、7週間ぶりの高値を付けた。  キッコ・メタルズのアナリスト、ジム・ウィックオフ氏は「世界の株価が不安定であることが(金)売り意欲を抑制している。一方でドルの強さが(金の)上値を抑えている」と指摘した。  世界的な株価下落が4日続いたことでアジア株は1年5カ月ぶりの安値を付け、欧州株は半年ぶりの安値水準に沈んだ。  国際通貨基金(IMF)が、米中貿易戦争が世界の経済成長を押し下げるとの見通しを示したことを受けて、9日の米株価は下落した。ハイテク株の反発が失速したことも響いた。  IMFは9日公表した最新の経済見通しで、世界の成長率を2016年以来下方修正した。  金相場はここ1カ月半の間、34ドルの取引レンジ内で推移した。一部のアナリストはこれが金の底堅さを示しているとみる。新興国の経済成長や原油相場上昇によるインフレ圧力への懸念が、金を支えたという。  他の市場関係者は、これより安い相場水準では実需筋の買いが入るだろうと述べた。  ただ、これまで政治・経済が不透明な状況の際に比較的安全な資金の逃避先とみなされてきた金は、今年に入ってその魅力が大幅に低下。投資家が代わりにドルを買う傾向が強まっている。米中貿易戦争の激化や米金利上昇はその状況に拍車を掛けている。(ロイター時事) [時事通信社]


海外主要市場

市場 限月 現価(ドル) 前日比
NYMEX原油先物 ポイント 51.15 +0.17
NYMEX金先物 12月限 1244.4 -0.9
NYMEXプラチナ先物 1月限 807.1 +0.3
NYMEXガソリン 12月限 1.4204 +0.0049
WTI ・・・ 50.99 +0
シカゴコーン ・・・ 376.25 -1.25
シカゴ大豆 ・・・ 920 -2.75
シカゴコーヒー ・・・ 97.75 +0
CRB商品指数 ポイント 0 +0